AI SNS 投稿 作り方|初心者がはじめて1本作る手順
AIを使ったことがない人向けに、SNSの投稿を1本作るまでの流れを解説。材料の用意、頼み方、直し方、投稿前の確認まで、順番にやさしく紹介します。
AIのはじめ方この記事で分かることは、次の3つです。
- AIにSNSの投稿を頼むとき、先に用意しておくもの
- 頼み方と、思った文章にならないときの直し方
- 投稿ボタンを押す前に、人が必ず確認すること
AIでSNS投稿を作る前に知っておきたいこと
SNSの投稿づくりは、毎日のことだからこそ負担になります。「何を書けばいいか分からない」「書き出すまでに時間がかかる」という声は、小さな会社の担当者さんからも、ひとりで運用している個人事業主さんからもよく聞きます。ここで助けになるのが、文章を書くAI(チャットで話しかけると文章を返してくれるサービス)です。
ただし、最初に知っておきたいことがあります。AIは「投稿を完成させてくれる魔法の道具」ではなく、「下書きを早く出してくれる部下」のような存在です。新しく入った部下に「何か投稿を書いておいて」とだけ頼んだら、困った顔をされますよね。お店のことも、お客さまのことも知らないからです。AIも同じで、こちらが情報を渡さないと、どこかで見たような当たりさわりのない文章しか返ってきません。
BUNNYこの記事では、AIをほとんど使ったことがない方が、SNSの投稿を1本作るまでを4つの手順に分けて説明します。特別な道具は要りません。パソコンかスマホで、文章を書くAIが開ければ始められます。サービスごとの細かい画面の操作は変わりやすいので、ここでは「どう頼むか」「どう確かめるか」という考え方を中心にお伝えします。
手順1:頼む前に「材料」を3つ用意する
料理にたとえると、AIは腕のいい料理人です。でも、冷蔵庫が空では何も作れません。投稿を頼む前に、次の3つの材料をメモしておきましょう。5分もかかりません。
| 材料 | 中身の例 |
|---|---|
| ① だれに向けた投稿か | 近所で子どもの習い事を探している保護者、新しく店を探している20代、など |
| ② 何を伝えたいか | 新メニューの紹介、予約の空き状況、仕事のこだわり、など |
| ③ どんな雰囲気か | やさしく丁寧、元気で明るい、落ち着いた感じ、など |
材料は「ひとこと」で十分
長い文章にする必要はありません。「だれに」「何を」「どんな雰囲気で」を、それぞれひとことで書けば大丈夫です。たとえば、「近所の主婦の方に、新しく始めたお弁当の予約を知らせたい。やさしい雰囲気で」くらいで十分に伝わります。
事実は自分で用意する
もうひとつ大切なのは、日付・場所・内容など、間違えてはいけない事実は自分の手で用意することです。AIは、知らないことをもっともらしく書いてしまうことがあります。営業時間や値段、キャンペーンの期間などは、こちらから正しい情報を渡して「この内容だけを使って」と伝えましょう。AIが間違える理由と確かめ方は、別の記事「AIが間違える理由」でくわしく書いています。
なお、お客さまの名前や連絡先、社外に出せない情報は、AIの入力欄に書かないようにしましょう。何を入れてはいけないかは「AIに入力してはいけない情報とは?」の記事にまとめています。材料づくりの段階から、この点を意識しておくと安心です。
手順2:頼み方は「新人の部下に頼む」つもりで
材料がそろったら、いよいよAIに頼みます。コツは、新人の部下に仕事をお願いするときと同じ頼み方をすることです。「やること」「相手」「雰囲気」「長さ」「やってほしくないこと」を、順番に伝えます。
頼み方の型
次の形をそのまま使うと、迷いません。
- やること:SNS(Instagramなど)の投稿文を1本、下書きしてください
- だれに:近所で食事の場所を探している30代の方
- 伝えたいこと:新しく始めたお弁当の予約について。予約は前日の夕方まで
- 雰囲気:やさしく、親しみやすく
- 長さ:150字くらい。最後に、予約を呼びかける一文を入れてください
- してほしくないこと:「絶対」「日本一」など言い切りすぎる表現は使わないでください
最後の「してほしくないこと」を入れるのが大きなポイントです。部下に「これだけはやらないで」と先に伝えておくと、あとで直す手間が減りますよね。AIも同じです。
案は3つ出してもらう
もうひとつのコツは、「案を3つ出してください」と頼むことです。1つだけだと、合わなかったときにやり直しになります。3つあれば、「1つ目の出だしと、3つ目の終わり方を使おう」というように、いいところを組み合わせられます。AIへの頼み方をもっと知りたい方は、「AIへの指示の出し方」の記事も合わせてどうぞ。
OLIVE手順3:直し方は「一部だけ」「理由つき」で伝える
返ってきた下書きが、一回で思いどおりになることはあまりありません。それが普通です。ここで大事なのが、直しの頼み方です。
「なんとなく違う」は伝わらない
「もっといい感じに」「しっくりこない」とだけ伝えても、AIには何をどう変えればいいのか分かりません。部下に「なんか違うからやり直して」と言うのと同じで、相手が困ってしまいます。直したい場所と、直したい理由を伝えましょう。
| 伝え方の例 | AIに伝わること |
|---|---|
| 出だしを、質問から始まる形に変えてください | 直す場所がはっきりする |
| 文が少しかたいので、話し言葉に近づけてください | 直す理由と方向が分かる |
| 2文目はそのままで、最後の一文だけ短くしてください | 残す部分が守られる |
いいところは「残して」と言う
直しを頼むとき、気に入っている部分まで変わってしまうことがあります。そうならないよう、「ここは変えないでください」と、残したい文を先に伝えておきましょう。「この文は残して、それ以外を柔らかくしてください」のように頼むと、少しずつ理想に近づけられます。
直しは2〜3回まで
直しを何度も繰り返すと、元の良さが消えてしまうことがあります。目安は2〜3回です。それでもしっくりこなければ、手順1の材料に戻って、伝えたいことをもう一度整理してみましょう。たいていは、材料がぼんやりしているのが原因です。最後は、自分の言葉で少し書き換えるのが、いちばんあなたらしい投稿になります。
手順4:投稿ボタンの前に、人が必ず確認する
下書きができたら、すぐに投稿したくなります。でも、ここが一番大切な場面です。AIが書いた文章は、最後に必ず人が目を通してから出す。この約束を、自分の中のルールにしましょう。
確認するチェックリスト
声に出して読みながら、次の点を見てください。
- 日付・曜日・時間・場所・値段は正しいか(元のメモと見比べる)
- お客さまの名前や、出してはいけない情報が入っていないか
- 実際にはやっていないこと、できないことを書いていないか
- 「絶対」「必ず」など、言い切りすぎた表現はないか
- 他のお店や人を下げるような言い方になっていないか
- 自分の言葉づかいとして、違和感がないか
「承認する人」を決めておく
複数人で運用しているなら、「投稿してよいと決める人」を1人決めておくと安心です。PANDA合同会社でも、内見パンダ(自社の不動産SNSアカウント)でAIを使ってSNSを回していますが、AIが書いた下書きは、人が確認して承認してから公開する流れにしています。AIは下書きまで、公開するかどうかを決めるのは人。この線引きは、小さな会社でも今日から真似できます。線引きの考え方は「AIに任せていいことと権限」の記事でも紹介しています。
WOLFYよくある失敗と、その防ぎ方
はじめてAIで投稿を作るとき、つまずきやすい点をまとめました。事前に知っておくだけで、ずいぶん楽になります。
失敗1:どこかで見たような文章になる
原因の多くは、材料が少ないことです。お店のこだわりや、お客さまからよく言われる言葉、その日の出来事など、自分にしか書けない一言を渡してみてください。AIは、その一言を中心に文章を組み立ててくれます。
失敗2:長すぎる、または短すぎる
長さは、字数で伝えましょう。「150字くらいで」「3行以内で」と頼むと、ちょうどよい長さになります。SNSによって読みやすい長さは違うので、自分が見ていて読みやすい投稿の長さを参考にするのがおすすめです。
失敗3:AIが出した内容を、そのまま信じてしまう
AIは自信のある口調で話すので、間違っていても正しそうに見えます。数字・日付・固有名詞は、必ず元の資料と見比べてください。少しでも不安なところは、投稿から外すほうが安全です。
失敗4:毎回ゼロから頼んでしまう
気に入った頼み方ができたら、メモ帳に保存しておきましょう。次からは、そのメモを貼って、伝えたいことだけを書き換えれば済みます。これだけで、投稿づくりの時間がぐっと短くなります。
失敗5:いきなり毎日続けようとする
最初から毎日投稿を目標にすると、疲れて続きません。まずは週に1本、AIと一緒に作ってみるのがおすすめです。慣れてきたら、少しずつ増やしましょう。SNSは、無理なく続けられる量で続けるのがいちばん大切です。
まとめ
AIでSNSの投稿を作る手順を、もう一度ふり返ります。
- 頼む前に「だれに」「何を」「どんな雰囲気で」の材料を用意する
- 新人の部下に頼むつもりで、やること・長さ・してほしくないことを伝える
- 直したい場所と理由を伝え、直しは2〜3回までにする
- 投稿の前に、日付・名前・言い切りすぎがないかを人が必ず確認する
AIは、白い紙の前で手が止まる時間を減らしてくれます。けれど、お店の想いを込めて、最後に「これで出そう」と決めるのは、いつも人の役目です。まずは今日、材料を3つメモして、投稿を1本だけ頼んでみてください。うまくいかなくても大丈夫です。頼み方を少し変えて、また試す。その繰り返しが、いちばんの近道になります。




