Knowledge Suite API とは|営業管理とAIをつなぐ新機能を解説
営業管理サービス Knowledge Suite+ に API が加わりました。案件や営業レポートを外から扱える仕組みと、MCP対応予定、料金を、確認日つきでやさしく解説します。
AIツール評価この記事で分かること
- Knowledge Suite+ で、案件・案件メモ・営業レポート・商品情報を API から扱えるようになったこと
- MCP は今は未対応で、2026年11月に対応予定とされていること
- 料金は何が分かっていて、何が確認できていないか(2026年11月7日時点)
お客さまとのやりとりを「誰が・いつ・どこまで進めたか」まとめて管理する道具を、営業管理サービスと呼びます。その営業管理サービスが、AIとつながりやすくなる動きがありました。専門用語はひとつずつ説明しますので、AIや営業管理ソフトに詳しくない方もそのまま読み進めてください。
Knowledge Suite+ の API とは?まず言葉をそろえる
Knowledge Suite+ は、日本の会社が作っている営業管理サービスです。お客さまの情報や商談の進み具合を、チームみんなで見られる形にしておく道具だと考えてください。営業管理のことを SFA(エスエフエー)と呼ぶことがあります。
今回の話題は、そこに API が使えるようになったことです。API(エーピーアイ)とは、別のソフトやサービスが、この道具の中のデータを読み書きするための「受付窓口」のことです。
たとえば、お店に「注文用紙」があるとします。お客さまが用紙に書いて渡せば、店員さんが決まった手順で受け取ってくれます。API はこの注文用紙と受付係にあたります。決まった書き方で頼めば、人が画面を開かなくても、データを取り出したり書き足したりできます。
なぜ AI の話で API が出てくるのか
AI に営業の手伝いをしてもらうには、AI が営業の情報を見られなければなりません。窓口がなければ、人が画面の内容をコピーして AI に貼りつける手間が毎回かかります。窓口があれば、その手間を減らせる可能性があります。
OLIVE今回できるようになったこと
発表によると、Knowledge Suite+ では次の4つを API から扱えるようになりました。
| 扱えるもの | どんな情報か(やさしい言い方) |
|---|---|
| 案件 | 「A社に提案中」など、商談ひとつひとつの記録 |
| 案件メモ | 商談ごとの気づきややりとりのメモ |
| 営業レポート | 営業活動の報告 |
| 商品情報 | 売っているものの名前や内容 |
営業の現場でふだん書いたり見たりするものが、ひととおり入っている印象です。ここで大切なのは、これは「窓口が開いた」という話であって、AI が勝手に営業をしてくれるようになったという話ではないことです。
活用のイメージ(例え)
お店の仕事にたとえます。毎晩、店長が紙の売上ノートを見て、その日の出来事を手書きで報告書にまとめているとします。もし、ノートの中身を決まった形で別の係に渡せるなら、係が報告書の下書きまで作っておけます。店長は下書きを読んで直すだけで済みます。
営業レポートも同じ考え方です。案件メモを AI が読み、レポートの下書きを作る。そこまでは機械に任せ、中身を確かめて送るのは人が行う。こうした使い方が、窓口があると考えやすくなります。
MIMIMCP は今は未対応。2026年11月に対応予定
次に、記事の題材でいちばん気になる MCP の話です。
MCP(エムシーピー)とは、AI と別の道具をつなぐための共通の決まりのことです。家の電化製品でいえば、コンセントの形がそろっているおかげで、どの機器も同じ差し込み口を使えるのと似ています。道具が MCP に対応していると、Claude のような AI の対話画面から、その道具を操作しやすくなります。
発表では、Knowledge Suite+ の MCP は今は未対応で、2026年11月に対応予定とされています。対応したあとは、Claude などの対話画面から、言葉で営業管理を操作できると説明されています。
分けて読みたいこと
ここは次の3つを分けて読むと安心です。
- 公式が説明していること: API で案件・案件メモ・営業レポート・商品情報を扱える。MCP は2026年11月に対応予定。
- まだ起きていないこと: MCP は2026年11月7日の確認時点で未対応。対応後にどこまでできるかは、実際に使える状態になってから見る必要があります。
- この記事で書いていないこと: 対応後の細かい操作や、できること・できないことの一覧は、確認できていないため書きません。
OLIVE料金はいくら?分かっていることと確認できないこと
料金は、2026年11月7日時点で公式に確認できた範囲だけをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CRM/SFAプラン | 1IDあたり月3,000円(税抜) |
| API | 追加料金なし |
| 期間限定の価格 | 2027年3月31日までの契約で、先着100社は月2,500円 |
| 無料プラン | 確認できません |
読み取るときのポイント
まず、「ID」とは使う人ひとりぶんの利用枠のことです。5人で使うなら、5IDぶんの料金がかかると考えます。月3,000円なら、5人で月15,000円(税抜)です。これは掛け算の例であり、実際の契約内容は公式で確認してください。
次に、API の利用に追加料金がないと書かれている点は、費用を見積もるときに分かりやすい材料です。ただし、API を使ってつなぐ仕組みを作るための費用(人の作業時間や、つなぐための別のサービスなど)は、この数字には入っていません。
最後に、先着100社の価格は期限と数に限りがあります。検討するなら、申し込み前に最新の条件を確認してください。
向いている会社・慎重にしたい会社
向いていそうな会社
- すでに営業管理サービスを使っていて、AI と組み合わせる方法を探している会社
- 日本語の画面やサポートで使えるサービスがよい会社
- 1IDあたりの料金がはっきり書かれていて、費用の見通しを立てたい会社
慎重にしたい会社
- 今の営業管理が問題なく回っていて、乗り換える理由が特にない会社
- MCP がまだ使えない点が、計画上の大きな条件になる会社
- 営業の記録を外部の AI に渡すことについて、社内のルールがまだ決まっていない会社
当社(PANDA)の見方
内見パンダ(自社の不動産SNSアカウント)では、AI を使って SNS を回しています。営業管理については、今の仕組みで足りているため、乗り換える理由は今のところありません。それでも、お客さまに「営業管理と AI をつなぐ例」を説明する材料としては、おもしろい動きだと見ています。
LEO試す前に確認したいこと
導入を決める前に、次のことを紙に書き出してみてください。
- 何に困っているか: レポートを書く時間なのか、情報の探しにくさなのか。目的が決まらないと、道具を選べません。
- 誰が使うか: 何人で使うのかで、月額の合計が決まります。
- どの情報を AI に見せるか: お客さまの情報が入っているため、見せる範囲を社内で決めます。迷うなら、最初は見せないところから始めます。
- 最後は誰が確認するか: AI が作った下書きを、人が読んでから使う流れにします。
- いつから使えるか: MCP の対応時期は予定です。公式の案内で、日付と範囲を確認してください。
小さく試す順番
いきなり全員で使うのではなく、まず一人か二人、一つの業務だけで試します。たとえば「営業レポートの下書きを作る」だけに絞ります。それで時間が減るかを確かめてから、広げるかどうかを決めます。
BUILDOまとめ
- Knowledge Suite+ では、案件・案件メモ・営業レポート・商品情報を API から扱えるようになりました。
- MCP は今は未対応で、2026年11月に対応予定です。対応後は、Claude などの対話画面から言葉で操作できると説明されています。
- 料金は、CRM/SFAプランが1IDあたり月3,000円(税抜)。API は追加料金なしです。2027年3月31日までの契約で先着100社は月2,500円。無料プランは確認できませんでした(2026年11月7日時点)。
- 今の営業管理で困っていないなら、急いで乗り換える必要はありません。困りごとがあるなら、小さな範囲から試して、効果を確かめてください。
営業管理と AI がつながる動きは、これから増えていきそうです。公式の発表をもとに、事実と予定を分けて追いかけていきます。
出典




